少しでも良い人材を採用するには?

こんにちは。CURRENT・Rの原 小百合です。
良い人材に少しでも長く働いてほしい。

これはどの院長先生も思っていることですよね。

 

さて、この春に迎えた新人さんと医院の相性はいかがでしょうか?

まだまだ職場に慣れてもらうのに精一杯な時期でしょうが、おそらく大まかな印象をお持ちかと思います。

 

採用面接はいわゆるお見合いのようなもの。

採用側、応募側もお互いの良い点に期待してスタートするのですが、本当の真価がわかるのはまさにこれから。

医院側も新規の採用者もお互いに「良かった」と思えるための秘訣ってあるのでしょうか?

 

先日とある研修会で、とても元気な衛生士Kさんにお会いしました。

衛生士学校を卒業して二年目、そして今のクリニックは二つめの勤務先。

つまり新卒で就職した医院を一年足らずで辞めてしまったということです。

 

「衛生士さんなかなか勤まらないって良く聞くけど、本当なんだなぁ。

Kさん、もしかして今の医院もすぐに辞めてしまったりして・・・」

 

私の老婆心をよそに、ご本人はとても明るい印象です。

不思議に思ってよくお話をすると、どうやら今の医院に就職して俄然やる気が高まったとのこと。

 

「実際の患者さまとのやり取りは教科書通りにいかないことも多くて、毎日猛烈に練習しています!!」

朝も早めに出勤して、自分の腕に磨きをかけているようです。

 

前の医院と何がそんなに違うの?

何が原因で自分から前向きに仕事をするようになったの?

歯科医院でチームづくりをお手伝いする私としては、とっても気になって質問してみました。

 

すると、

前の医院 :勤務スケジュールが自分の希望通りだったから選んだ。

今の医院 :医院の治療方針がこれから自分が進みたいことにピッタリだったので選んだ。

 

とのこと。

さらには、

前の院長先生:新卒で経験がない自分に技術力UPの支援がなくて大変だった。

今の院長先生:直接に歯科技術に関係のない【一社会人として必要なこと】に

ついても勉強を奨励してくれるのが心強い。

 

と、最初は高ポイントだった勤務スケジュールの都合の良さも、その後の

継続的な彼女のモチベーションにはつながらなかったようです。

 

まさに今の医院との方が彼女との相性はいいようで、本人の満足度も高そうです。

(ちなみに、勤務スケジュールは今の医院は希望の形ではないけど気にならなくなったとのこと)

 

医院とスタッフの相性、つまりマッチングについてはその重要性が最近は良く言われています。

お給料や立地条件が良いだけではなかなか良い採用ができずに、むしろ医院の方針やチームの雰囲気と

募集側の価値観の相性度合いがポイントになってきています。

 

今回のKさん、どうやって今の医院に出会ったかというと、

・前の医院を辞めて、次に働く時に大切にしたいことを衛生士学校の同級生A子さんに話した

・A子さんのクリニックの担当の技工所の方が

「それだったら○○クリニックが今、募集していますよ! あそこ、いつ行っても医院の雰囲気がいいですから。」

 

という、巡り巡っての口コミだったのです。

それもクリニックの内側に出入りされている業者の方の情報だけあって、

Kさんも「最初にお聞きした話と実際に働いてからのギャップがなくて安心しました」

と満足そうです。

 

私も思わず、「なるほどぉ~」と唸ってしまいました。

日頃のクリニックのありのままの様子が人づてに伝わって、良い人材が集まってくる。

 

決して一足飛びに結果につながるスキルではないかもしれませんが、

業者の方、スタッフ、患者さま問わずに自院のファンを募っていくことができると

関係する方がそれぞれ「良かった」と思えることにつながりそうです。

 

やはり、長くて良いお付き合いには

「大切なことを共有できる」という相性の良さが大切ですね!