成功するチームマネジメント〜全スタッフ活躍型クリニックづくりの秘訣〜
こんにちは、CURRENT・R(株)の原 小百合です。
今日は、マネジメントがうまく行われている医院の組織づくりのポイントをお伝えします。
では、先生にご質問です。
医院のアルバイトさんから院長先生まで、つまり職種を問わず、全スタッフさんの共通した特徴を挙げるとどんな特徴ですか?
スタッフ:「医療スタッフである。」
・・・、確かにそうかもしれません。
でも、もしその言葉しか出てこなければ
随分とクリニックが発展するチャンスを逃しているかもしれません。
それだけではなく、本来はもっとその奥に大切にしてきていることがあるはずです。
そのことが「言語化」できていないと、
「なぜ、私たちの医院に通っていただく価値があるのか?」ということに確信をもって伝えることができません。
人は「不安定さを嫌い、確かなものを求める」ものです。
先生がより具体的に、そして確信感をもって医院の「これだ!」という特徴を言葉にできること、そのことが患者さまへのメッセージとして影響します。
例えば、常に人気を誇る東京ディズニーランド。
そこからイメージされるサービスやスタッフさんの特徴を浮かべると、
「あそこに行けば皆が笑顔で接してくれる」
「ちょっとした一言に温かさを感じる」
「行くたびに新鮮な驚きがある」
一人ひとりの方のことを詳しく知らなくても思い浮かぶイメージがありますよね。
このことが、
「○○クリニックは~よね」というその医院ならではの”よさ”を知ってもらうことはとても重要です。
そして、実際に先生のクリニックに導入する際にお勧めの方法は、「キーワード・エクササイズ」です。
キーワード、つまり何かネットで検索する時に打ち込む短い単語やフレーズのようなスタイルで先生のクリニックの全スタッフさんの共通点をあげるとどんな言葉になりますか?
例えば、
「親身」「ハイクオリティ」「笑顔」「最先端」「わかりやすい説明」のようなキーワードでしょうか?
このような形で、ぴったりの言葉を探してみてください。
実施のポイントは、
① Dr.だけができていても他のスタッフには見受けられないものはNG
② アルバイト、パートさんだからしかたがない(見逃し)はNG
③ 入職したての新人さんがいる場合は、6カ月以上の方を対象に
という点を踏まえて、全スタッフに共通する特徴をあげます。
頭の中だけで考えず、実際に文字にして書き出してくださいね。
書き出すことで初めて「検証」することが可能になります。
院長先生お一人、もし奥様も経営に関わっている場合はご一緒にスタッフさんと勉強会やミーティングの場でなどがオススメです。
このキーワードがあると院長先生が伝えたいメッセージがスムーズに届いたり、何か軌道修正をしたいときにも混乱が避けられたりします。