Clinic Management セッションを終えて@Nobel Biocare Forum 2015

8月8日、9日と品川インターシティーホールにて開催されたNobel Biocare Forum 2015の全体でのプログラムとしては、グラフトレス、抜歯即時埋入、無歯顎の症例が中心でノーベルバイオケアならではのインプラント・コンセプトを垣間見ることができ、新製品(FCZ)の存在感も一際目を引きました。

その中でも、今回はClinic Managementセッションのスピーカーを担当して感じたことをお伝えします。

本センションで同じくスピーカーとして登壇された先生方がマネジメントされているクリニックは、国内でも各分野でトップの地位を築かれている歯科医師です。

センションを通して、<Clinic Management>において一番大切なことは?の問いに対して、

先生方から発せられたシンプルなメッセージは、

・患者さんへ、どのようにしたらよい治療を提供できるかを追求し続けること

そして、経営の側面からは、

・いかに哲学をもってマネジメントをおこなうか

 

また、日頃より次女もお世話になっている先生からは、

・患者さんのために、何が一番大切かを一番に考えて治療を進めること

 

一つの道を極め続けているこれらの先生方の言葉には、大変な重みと、これから日本の歯科業界を担う若い歯科医師への重要なメッセージがこめられていると拝察しました。

 

21世紀パラダイムシフトをむかえ、地域社会や人々の価値観が変化している中、医療の在り方も今までの疾患中心の医療から、関係性中心の医療へとシフトしています。

質の高い医療とは、医療技術・ヒューマンリレーション・アメニティの3つがバランスよく融合して初めて完成されます。

この中でも、コミュニケーションスキルは、患者さんと信頼関係を構築する上で最も大切なスキルです。

歯科治療の中でも特に歯科インプラント治療においては、患者さんへ十分なコンサルテーションが望まれる治療です。

「根拠に基づく医療」の上にさらに「物語と対話に基づく医療」を重ね合わせた先に良質な歯科医療のゴールがあるようです。